2015年8月20日木曜日

きょんのカフェブログ 第5話       ~闘いのプレオープン~

グランドオープン(2013年8月1日)より前に、
プレオープン(延び延びで2013年6月10日~)の期間があった。

果たして、お客様は来てくれるのか?

誰も来なかったら どーしよう?

でも、いきなりたくさんのご来店も不安だな~(-_-;)

ものすごい心臓がバクバクの中、

一番最初のお客様は、
女性の方お一人でのご来店。

頭にたたき込んだはずのメニューの内容は一気にぶっ飛ぶし、
その時のランチプレートに付くデザートの名前が
「アマンディーヌ」
という、アーモンドをふんだんに使ったタルト。
極度の緊張で、口が上手くまわらず、
お客様に
「アマンディーヌ」「甘いもの」
に聞こえてしまったようで
「甘いのはわかってるわよ!」と、お叱りの言葉・・・・・(ー_ー)!!
レジ担当メンバーの私は、いきなり凹んだ。

自信満々でレジに立っていたわけじゃない。
どのようにメニューの説明をする、というマニュアル作りもしていなかった・・・・
自己流の、思いつくままの、メニューの説明で、
慣れないカフェメンバーが、接客対応をすることは、
無謀だったのかもしれない。

プレオープン初日から、閉店後は「反省会」をした。

レジで、自信がないから声が出なくて上手く説明ができない。
ドリンクの味が安定しない。
冷蔵庫が小さすぎてキャパオーバー。
お客様の注文を聞き間違えた。
ホール作業のメンバーメニュー内容が覚えられてない。
焦って怪我をした。



調理手順がまだ、わかってない。
最初の、お水を出し忘れた。
等々・・・・・・

反省することばかりだったはずなのだが、
ただでさえ、凹みやすい、精神障害の私達メンバーを
スタッフさんは「良かった探し」をして、
持ち上げるのに必死になっていたようだった。

カフェには、いわゆる「店長」がいない。

が、しかし、中心に立って指示などするスタッフはいた。
そのスタッフの口癖は、以前から「大丈夫 大丈夫」だった。

そもそも「手さぐり状態」で作り上げたカフェ

「大丈夫」の根拠はなかっただろうし、
いろんな意味で
「穴あき」なカフェが開店していた。

一日、一時間、一分、一秒、
目の前の「作業」をこなすことだけで精一杯だった

posted by きょん